1920年生まれ。建築批評。コーネル大学教授。
(最終更新:2009年3月31日)
[論考]
...黒い破片が、ただ延々と続くだけ。そこに、コーリン・ロウが西欧の都市から得たような、街区と道路... ...の違いをほとんど発見できなかった。つまりコーリン・ロウ的な観点からすれば東京を「塗る」ことは...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.18-31
[論考]
...して歓迎された、イギリス生まれの建築史家コーリン・ロウによる『コラージュ・シティ』だ。ただし... ...置に相応しいことになる★五。 ここから、コーリン・ロウの真意を確かめるべく、『コラージュ・シテ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.158-168
[対談]
...実に巧妙に意図されたものです。たとえば、コーリン・ロウが発見したル・コルビュジエ、すなわち「... ...た反省に向かう傾向を取り除いてくれたのがコーリン・ロウなんですよ。ロウ的な見方は、純粋に知覚...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.64-76
[批評]
...ランス・ホールへと入って行くとして」、とコーリン・ロウは思索をめぐらしている。「これ見よがし... ...た部分があることをお断りしておく。 ★一──Colin Rowe, The Architecture of Good Intentions: Towards a Possible Retrosp...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.100-119
[建築の言説、都市の言説 5]
...。 (『ニーチェについて』G・バタイユ) コーリン・ロウは多くの顔を持っている。歴史家、アーバン... ...ed., New York: St. Martins Press)である。 ★二──コーリン・ロウ『マニエリスムと近代建築』(伊東豊雄+...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.26-28
[批評]
...ッブの有名な「空白」のファサードである。コーリン・ロウは、パラッディオなどの作品に現われる同... ...係において反復する。この構図は、そのままコーリン・ロウが念頭においていると思われるロックの経...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.77-94
[批評]
...スターリングの建築に関する最近の論文で、コーリン・ロウは、シュトゥットガルトの新しい《市立美... ...ts Institute of Technology All Rights Reserved 註 ★一──Colin Rowe,"James Stirling: A Highly Personal and Very Disjointed Memoir", ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.180-190
[対談]
...年に刊行されたものですが、一九六〇年代のコーリン・ロウの「現象的透明性」と近いところにあるよ... ...聞いているようですね。 松岡──透明性とコーリン・ロウが言ったときには、一つひとつの層は不透明...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.58-67
[建築の解體新書 8]
...界はまさにピクチュアレスクの時代でした。コーリン・ロウが書いているように、そこで支配的な役割... ...と捉えることはたやすいことです。しかし、コーリン・ロウが書いているようにピクチュアレスクが産...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.14-28
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 3]
...イバル》を可能にすると信じて止まない。 コーリン・ロウ+フレッド・コッター『コラージュ・シティ... ...同書には著者であった建築評論家・美学者のコーリン・ロウ(フレッド・コッターとの共著)にはいさ...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.12-25
[建築の還元 2]
...から幾度も繰り返されてきた。その延長で、コーリン・ロウはル・コルビュジエの《シュタイン邸》と... ...数学的理念の翻訳に失敗する。実際、前述のコーリン・ロウの記述においても、《シュタイン邸》や《...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.2-12
[批評]
... 都市の中に離散するヴォイドに関しては、コーリン・ロウの議論にもそのイメージを見ることができる... ...が教えてくれるであろう。注意したいのは、コーリン・ロウが帝政ローマのフォーラムに見出した〈衝...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.100-111
[日本]
...ではないのだが、丸山洋志の仕事は、つねにコーリン・ロウとピーター・アイゼンマンの仕事を読むこ... ...的な言及に横滑りし、そしてつねにカント、コーリン・ロウ、ピーター・アイゼンマンへと回帰し、反...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.170-171
[鼎談]
...体に特異的に表出されることを指していた。コーリン・ロウの多少大づかみな整理によれば、キャラク... ...探求しているものを求めると結局相変わらずコーリン・ロウあたりを読むほかなくなってしまう。多く...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[論考]
...において、〈近代建築の破滅〉について語るコーリン・ロウは、それをひとつの寓話の形として提示し... ...はずのこの顔なき顔なのである。 註 ★一──Colin Rowe, “The Present Urban Predicament,”Alex-ander Caragonne ed., As ...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.100-107
[論考]
...見なされている。 ここで想起されるのが、コーリン・ロウとフレッド・コッターによる「コラージュ」... ...頁。 ★二〇──同書、八三頁。 ★二一──コーリン・ロウ、フレッド・コッター『コラージュ・シティ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.73-101
[現代住宅研究 5-3]
...註 ★一──コーリン・ロウ+ロバート・スラツキイ「透明性──虚と実」(コーリン・ロウ『マニエリ... ...割りもフレームも意識から消えるという具合に、ロウ+スラツキイが定義した★一、自立した層の重ね...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.39-43
[現代住宅論 2]
...張を真っ向から否定する主張である。さらにコーリン・ロウは「理想的ヴィラの数学」(『マニエリス... ...ト=柄谷の主観的美学論は、英国の建築史家コーリン・ロウの建築史論において見事に展開されている...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.225-233
[論考]
...ウ邸》の写真における彼女の「抽象性」は、コーリン・ロウの言う「リテラルな透明性」を提示する分... ...ランブリ、前掲インタヴュー。 ★一三──コーリン・ロウ「透明性」(松永安光訳)、『マニエリスム...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.83-96
[ポストモダニズムと建築 5]
...、という事実だけがそこにある。その意味でコーリン・ロウが「理想的ヴィラの数学」★二においてパ... ...い問題を解くために用いられる。 ★二──コーリン・ロウ『マニエリスムと近代建築』(伊東豊雄+松...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.43-44
[批評]
...する鎮魂の音楽が不可欠だったのだろう。 コーリン・ロウによれば、SF(サイエンス・フィクション)... ...──"But We Turned Elswhere". ★四所収。 ★六──コーリン・ロウ+フレッド・コッター『コラージュ・シテ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.242-248
[キーワード]
...う二つの意味が込められているが、そこではコーリン・ロウが述べていた「透明性」★31をさらに発展さ... ...によって追認されることになった。 ★31──コーリン・ロウはピカソをはじめとするキュビスムの絵画...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[批評]
...コーリン・ロウは、『アーキテクチュラル・レビュー』誌一九四七年三月号で、ル・コルビュジエの「... ...ようとするものと理解して頂きたい。 1──コーリン・ロウによるスタイン─ド・モンジー邸とパラディ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.191-197
[建築家的読書術]
...してしまったが、マンフレッド・タフーリやコーリン・ロウの仕事などは、それぞれ別の角度からベン... ...。 5──マンフレッド・タフーリ『建築神話の崩壊』6──コーリン・ロウ『マニエリスムと近代建築』...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.92-95
[建築家的読書術]
...本想太郎訳、TOTO出版、二〇〇二)。 一〇、コーリン・ロウ『マニエリスムと近代建築』(伊東豊雄+松... ...実と虚」はあまりに有名だが、僕の視点からコーリン・ロウの所論を評価するなら、近代建築における...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.86-88
[批評]
...理〉内容についてのミース的な探求である。コーリン・ロウによれば、ミースがその中に位置づけられ... ...版である。 ★一──★二三を参照。 ★二──Colin Rowe, The Mathematics of the Ideal Villa and Other Essay, Mit Press, 19...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.102-109
[インタビュー]
...が翻訳された『マニエリスムと近代建築』のコーリン・ロウの「透明性」とも関連してくるのかもしれ... ...ーを費やすこととなんら矛盾しないのだ。 コーリン・ロウが定式化した「実」と「虚」の透明性は、い...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.70-79
[ポストモダニズムと建築 8]
あるときジェームズ・スターリングは次のように語っている。 建物のカタチは、住む人の使い方や生活様式を表したり、おそらく示したりするべきであると信じる。したがっ...機会に検討してみたい。 ★四──この点はコーリン・ロウ+フレッド・コッター『コラージュ・シティ...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.41-43
[建築の還元 4]
1 判断と知覚、およびその審級 二〇世紀の終わりを締めくくる最後の一〇年は、建築が、レイト・モダンの波をも受けてミニマルなものへの志向を発現させ、ひとつの表現の...せもしたのである。言うまでもなく、これはコーリン・ロウの語る「透明性」という問題系に交叉する...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.210-220
[1990年代以降の建築・都市 17]
巨大なスケールと精巧なディテール 谷口吉生は特異な日本人建築家である。経歴を調べると、以下の二点が指摘できる。 第一に、ほとんど住宅作品がない。通常、日本の建築... 続いて、谷口における映像性を考察する。 コーリン・ロウによる透明性の議論にならって、建築におけ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.20-21
[ポストモダニズムと建築 2]
すくなくとも近代の成熟期にいたるまで、近代主義には一定の規範が存在し、機能していた。しかしあらためて考えてみると、そうした近代主義の規範はおよそ信じがたいほどに...準線)の使用がよく知られた例になろうが、コーリン・ロウの『理想的ヴィラの数学』が示唆するよう...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.40-42
[イントロダクション]
...。 2──ピカソ《雄牛の頭部》 (1944) 出典=Colin Rowe and Fred Kootter, COLLAGE CITY.3──地形「素材」の切断... ...ではないだろうか。(宮本佳明) 註 ★一──C・ロウ+F・コッター『コラージュ・シティ』(渡辺真理...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.71-76
[大阪]
都市連鎖とは 我々は都市の本質的な性格を「液体」と考えている。時代や社会、そして物質的存在ゆえの性質といったある枠組みの中で制限されつつも流動するイメージとして...の特殊な状態を表現するために用いた言葉。コーリン・ロウも『コラージュ・シティ』において、一回...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.56-76
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 3]
前回は、建築空間の「観念性」といったテーマのもとに、命題化どころか単なる迷走をそのまま記述してしまう結果になってしまったが別段反省もしていない。述べたかったのは...の多くはピーター・アイゼンマンを経由してコーリン・ロウから引き継いだにすぎない──では彼に勝...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.25-27
[現代住宅論 7]
...(澤村明+EAT訳、鹿島出版会、一九九二) コーリン・ロウは、ミースの建築の古典性について論じた論... ...超越するというヴィジョンに到達する。たしかにロウもいうように、レイクショアドライブ・アパート...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.277-285
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 5]
三次曲面を流用した建築(角がとれて、分析的というよりも感応的な形質)に対する、人々の反応は興味深い。もっとも大方の人にとっては、その形質を成り立たせている幾何学...言うならば、そのことを如実に証明したのがコーリン・ロウの「虚の透明性」である。ある意味で、冒...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.37-40
[技術と歴史 5]
...ど似ているよう。そういうことを洗練させたコーリン・ロウの「理想的ビィラ」はそうだと思います。... ...ックに変更されました。ちなみにピエール・シャロウの《ガラスの家》は一九三二年ですから、レスカ...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.212-221
[インタヴュー]
世界の都市、建築をめぐる旅 日埜──数回にわたり、六〇年代の都市に関する磯崎さんの取り組みについてお聞きしてきました。この時期は磯崎さんが都市デザイナーという職...サヴォア邸》を評価しています。おそらく、コーリン・ロウの有名になった(といっても発表時は無視...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.167-175
[批評]
現在の建築批評のモード、なかでもアメリカから発信されて趨勢を得ているものは、八〇年代のアメリカ美術界において「ニュー・アース・ヒストリー」が遭遇する「ポスト構造...に回帰せざるをえない側面がある。いま一度コーリン・ロウの、ゲシュタルト心理 学(透明性)を手に...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.84-85
[批評]
1ベルリン──〈零年〉の都市 「場所の諸問題」をテーマとした一九九四年のAnyコンファレンス〈Anyplace〉において、イグナシ・デ・ソラ=モラレス・ルビオー...て来るべき〈都市〉の一六のタイプ」★八。コーリン・ロウが図と地の区別によって分析した西欧の都...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.46-60
[批評]
...え、透明性を巡る論争の幕を開けた。後年、コーリン・ロウとロバート・スラツキは、その明晰な著『... ...ンディンスキーによる最初の抽象画、ロバート・ロウシェンバーグによる白いキャンバスあるいはジャ...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.66-80
[都市/テクスト]
...考え、建築のコンテクストを問題にした。4 コーリン・ロウほか『コラ−ジュ・シティ』(渡辺真理訳、... ...4 コーリン・ロウほか『コラ−ジュ・シティ』(渡辺真理訳、鹿島出版会、1992) 1999年に他界したロウ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.112-115
[論考]
...ンは、ケンブリッジ大学における建築評論家コーリン・ロウの高弟である。ロウは「理想的ヴィラの数... ...ブリッジ大学における建築評論家コーリン・ロウの高弟である。ロウは「理想的ヴィラの数学」といっ... ...対象として冷静に取り扱うという手法を示した。ロウ自身は後年、コラージュ・シティなど、より複雑...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.98-104
[論考]
...い特異な空間的な特質が見て取れる。かつてコーリン・ロウは『マニエリスムと近代建築』において、... ...的な空間的特性であるとした。 ここでは、まずロウの「虚の透明性」という概念が最終的な全体像が事...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.96-97
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 8]
白と灰の融合 一九八九年は東西の冷戦構造が崩壊し、日本では昭和が終わり、時代の変革を象徴づけた年になった。二〇世紀のシステムが終わった年とみることもできよう。こ...ファイブ・アーキテクツ』(一九七二)は、コーリン・ロウの序文とともに、五人の建築家、すなわち...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.200-212
[建築とイマージュ 4]
G君 ミースについて君から教わったことに刺激されて、自分でも何か書いてみようと思い立ってから、もうしばらくになる。このところアルトーやシンディ・シャーマンに関す...、主にクラウン・ホール[図2]に関して、コーリン・ロウが指摘するグリッド状の構造について言えば...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.31-34
[鼎談]
...獲得しているのだと思います。私は、それをコーリン・ロウの「虚の透明性」にかけて「虚の不透明性... ...エの《ガルシュのシュタイン邸》(一九二七)をロウが分析して、迷路状の空間を彷徨った挙げ句に最...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.62-75
[現代住宅論 1]
この連載では、現代の住宅が抱えているさまざまな課題について考えてみたい。できるだけ広いコンテクストで考えるつもりだが、僕自身、実際の設計に携わっている立場なので...通じて建築の形態の自律性を明らかにした。コーリン・ロウ、レイナー・バンハム、マンフレッド・タ...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.200-209