1948年生まれ。批評家。スクウォッター(建築情報)主宰。
(最終更新:2009年3月31日)
[都市の表象分析 16]
...を多層的にかたちづくるこの建築については、大島哲蔵の明晰で簡潔な叙述を引いておこう。 7──燈台... ... 註 ★一──アルド・ロッシ『都市の建築』(大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一)二九八...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.2-11
[大島哲蔵追悼]
...モニュメント設計競技」1987年 プロデュース=大島哲蔵/ 設計=高橋博一 《Reciprocity of Man & Water(snow)... ...国型集合住宅国際設計」2001年 プロデュース=大島哲蔵/設計=柳原照弘+桑田真由子 《アンダーコン...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.192-193
[大島哲蔵追悼]
...大島哲蔵氏と知り合うようになったのは、私がまだ東京の大学で助手をしていたころ、一九六六、七年... ...ないはずである。 二〇〇二年八月一八日記 灰塚アート・ステュディウムでの大島哲蔵氏 画=南川史門...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.168-171
[大島哲蔵追悼]
...) 16──礼拝堂17──ルイス・カーン(1901-74)大島哲蔵〈斜視の虎〉について この論文は近畿大学文芸... ...一二月号)へ寄稿されたものである。 本来的に大島哲蔵はいわゆる古典には興味を示さないひとであった...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.172-180
[大島哲蔵追悼]
記憶に棲むオブジェ 今日はタイポロジーをめぐって、アルド・ロッシからドナルド・ジャッドまでお話する予定です。まずはオーソドックスな話から始めましょう。 私はか...ッシの主著である『都市の建築』(福田晴虔+大島哲蔵共訳、大龍堂、一九九一)の翻訳をやりました...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.181-191
[批評]
美術館は巨大な鏡である。その中で人は、最後にはあらゆる面から自らを見つめ直し、自分自身が文字通り賞賛に値すると知り、そしてあらゆる芸術雑誌に表現された恍惚感に自...ー・ヴィドラーの著書、The Architectural Uncanny は大島哲蔵+道家洋氏の訳によって本年一一月鹿島出版会よ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.180-190
[論考]
...こと。 ★三──ドナルド・ジャッド『建築』(大島哲蔵訳、ギャラリー・ヤマグチ、二〇〇〇)、一三... ...たジャッドの強い欲望を指摘している。例えば大島哲蔵「ミニマリズムとアーバニズム Donald Judd in Marfa...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.132-141
[都市/テクスト]
...な研究書。3 アルド・ロッシ『都市の建築』(大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、1991) 西欧都市の... ...40 アンソニー・ヴィドラー『不気味な建築』(大島哲蔵ほか訳、鹿島出版会、1998) 排他的な近代のア...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.112-115
[日本]
1961年兵庫県生まれ。1987年東京大学大学院修士過程修了。1988年アトリエ第5建築界設立。現在、大阪芸術大学助教授。作品=《Open-Air Kindergarten》 《愛田荘》 「芦屋川左岸堆積体」 《ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展(共同作品)》 《「ゼンカイ」ハウス》《SH@64》など。 螺旋のパフォー...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.172-173
[論考]
建築は基礎(基壇)でしっかり地面にインプラントされて身動きできない存在だから、何らかの手だてで代理的イメージを制作して流通させないことには、より広い世界を獲得するには至らない。大規模な人工物(アーテイフアクト)に直面した感動を人に知らせたいという欲求は、修辞術(レトリツク)や絵画描写を進展させた。既に紀元前五世紀の古代...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.105-116
[イントロダクション]
加工される都市 1 意図について 今年は台風の当たり年であった。おかげでテレビやウェブの画像を通して幾度となく台風の進路をリアルタイムでモニタリングするという...─アンソニー・ヴィドラー『無気味な建築』(大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八)一二三頁...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.71-76
[建築の言説、都市の言説 1]
建築家が書いた一冊の本が、膠着状況からいちはやく抜け出し、やがて大家となる著者の思想的基盤をも形成したとすれば、それは歴史的なランドマークとして繰り返しひもとかれ、人がそこに集い議論を交わす「フォーラム」のごとき場所となる。建築家の著した建築論は現実の設計活動と密接に連動し、比較検討され、ある時は混同されながらも、当人...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.28-29
[日本]
長田直之 Naoyuki Nagata:1968年生まれ。90─94年安藤忠雄建築研究所勤務後、94年I.C.U.開設。大阪芸術大学、大阪市立大学非常勤講師。95、96、99年SDレビュー展入選。中部建築賞、JCDデザイン優秀賞など受賞。主な作品=《HIYOCOHOUSE》《九門邸》《邯鄲─HOUSE》《Nishino...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.148-149
[日本]
1965年生まれ。89─91年鈴木了二建築計画事務所、92─95年根岸一之建築設計事務所勤務。96年玉置アトリエ設立。主な作品=《トウフ》《ハカマ》《大阪N邸》《綾部S邸》《吹田S邸》《梅小路の住宅》(仮称)「京都市T邸」など ネーミングの才 玉置順は京都(宇治)で生まれ育ち、九六年にそこで事務所を開設した。普通は京...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.162-163
[建築の言説、都市の言説 4]
建築を主導した言説に光をあてて、その含意を明らかにするシリーズも四回目を数える。今回は少し違った角度から、つまり「テクスト」を拡大解釈して、建築写真家(二川幸夫氏)が刊行をしている〈GAシリーズ〉をとり上げてみたい。GAシリーズは簡素なテクストが付されているが、それらの比重は相対的に低く、ここでの「本文」はあくまで写真...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.28-31
[建築の言説、都市の言説 7]
私は常に建築に関心を抱いていた。 D・ジャッド『Art and Architecture』一九八七 建築はそこで人間が様々な活動を展開するフィールドである。人間の身体性から開口の位置や大きさ、壁の高さ、廊下の幅などが決定するという意味で、私達は落ちぶれたとは言え「建築空間の主人(ホスト)」だった。しかしこの安定したポ...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.28-30
[建築の言説、都市の言説 8]
多木浩二氏(以下敬称略)が「今後基本的に建築を論じることはないだろう」として瓢然と建築界に背を向けてから、かれこれ一〇年が経過している。それでも本誌のバックナンバーなどで健在ぶりに接し、いくつかの新書版などで文化評論を味読することも可能である。それならなぜ「建築」を棚上げにしてしまったのかが問題になる。最初からいわゆる...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.30-31
[ブック・レヴュー 1]
宮内康(一九三七─九二)は批評家、建築家、教育者として精力的に活動し、六〇年代末から七〇年代の言説活動を中心に根強い支持を得ている。六二年に東大建築学科を卒業して同大学院に進んでいるから、いわゆる第一次安保闘争の世代に属するが、「全共闘運動の鮮烈さに比べれば、あの六〇年安保闘争も、私にとってはいささか影が薄い」(三〇九...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.44-45
[建築の言説、都市の言説 6]
創造なんて、シェークスピアはなんにもしちゃいない。ただ実に正確に観察して、見事に描き出したってだけだよ。 (『人間とは何か』M・トウェイン★一) 出版と同時に高い声望を獲得し、ポストモダンと呼ばれた包括的な潮流(短命に終わったが)の論拠ともなった ヴェンチューリの『建築の多様性と対立性』★二を、そのトレンドが役割を終...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.30-32
[建築の言説、都市の言説 5]
いくぶん道化者で、いくぶん神のようで、いくぶん狂人で……それが透明性なのだ。 (『ニーチェについて』G・バタイユ) コーリン・ロウは多くの顔を持っている。歴史家、アーバン・デザイナー、教育者、現代建築のイデオローグというのがその一部である。戦後のアメリカ建築界は巨匠たち(ライト、ミース、カーン、サーリネンなど)がまだ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.26-28
[建築の言説、都市の言説 3]
建築と都市の遭遇した最大の危機は、大規模な破壊と急ごしらえの建設を繰り返し、イデオロギーの存立基盤さえも崖淵に追いやった今世紀を措いて他に考えられない。表面上の徹底したコンストラクトと内面の空洞化が鮮やかなコントラストを開示している。批評の言説はつとに、この点に関して警告を発して来たが、建築の批評そのものが根底的なクラ...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.28-31
[映画の地理学 4]
この連載の最初に〈実感〉という言葉を使った。しかしこの〈実感〉とは何か、私はいまだに明確に概念化できてはいない。映画にとってその本来の具象性とは無縁だが、しかし...するほうが易しく思える」(『不気味な建築』大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八)と書くア...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.39-40
[建築の言説、都市の言説 2]
心血を注いだテクストの出版を目前に著者が亡くなるというドラマは、死神の非情さを思い知らされるが、ゆかりの者が手を尽くして故人が浮かばれる形で出版に漕ぎつけたなら、それは何よりの追悼となるに違いない。ケヴィン・リンチの遺著となった『廃棄の文化誌』(工作舎、一九九四年)は彼の死後にMITでの生徒だったマイケル・サウスワース...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.28-30
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間4]
円形競技場はきっちりとした形態を備え、その機能を明確に体現した形となっている。それはもともと、無造作な容れ物として考えられたものではなかったのであって、それどこ... (ダニエーレ・ヴィターレ編『都市の建築』、大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一、一二八...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.12-23
[批評]
「現在最も熱狂的に受け入れられている建築理論と言えば、「他者」と「他者性」というコンセプトである。『Assemblage』、『ANY』などの出版物や、プリンスト...ss.: MIT Press, 1992. 邦訳=『不気味な建築』(大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八)。Demitri Po...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.188-205
[論考]
かつて北野武が彼のフィルムで最初に暴力を演じた舞台は、実は子供部屋だった★一。「二階ですね」という刑事の確認が表象する、了解されたその部屋の配置、また訪問者を威...─アンソニー・ヴィドラー『不気味な建築』(大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八)一九―五...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.162-165
[批評]
今回の特集において、ル・コルビュジエの階段にどのような位置づけが期待されているのかは不明だが、特集のコンセプトに「リアルヘの回帰の九〇年代におけるミニマリズム」...についてはアウトクラス(outclass)を主催する大島哲蔵氏から多くの教唆を得た。 ★二──谷川渥「ジ...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.112-114
[建築を拓くメディア]
まずは、この一冊。Alex Hartley, LA Climbs, Black Dog Publishing, 2003.を紹介することで、拙稿に勢いをつけたい...d Space, MIT Press, 2000.である。『不気味な建築』(大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八/原著の出...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.142-143
[キーワード]
連続と切断の言語風景── 1990年代の都市と建築をめぐって 南泰裕 たったいま終わりを告げたばかりの、1990年代の都市と建築を切り出して、「何かが確実に変わ...ー・ヴィドラーは、『無気味な建築』(邦訳=大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、1998)において都市や...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[制度─都市]
アトリエ・ワンの二人は笑みが絶えない。彼らに論文指導を受けた、とある人曰く「彼らは何にでも笑える人。フツウのできごとでも周りの事柄を取り込んでオモシロク見てしま...─アンソニー・ヴィドラー『不気味な建築』(大島哲蔵+道家洋訳、鹿島出版会、一九九八)。 ★一一...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.132-135
[論考]
...─Le Corbusier, René Burri, Magnum Photos, Birkhauser, 1999. 大島哲蔵「素顔のル・コルビュジエ(本当に?)」(『...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.117-132
[批評]
1:例外状態の建築家たち 一九九七年三月にベルリンでAnyone Corporationの主催により、「ヴァーチュアル・ハウス」をめぐるフォーラムと設計競技が開...〉などと呼んでみせるメタ批評(一例として、大島哲蔵「隠喩としてのテクスト──多木浩二の病理的...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.94-104
[都市表象分析 19]
1 雪岱の東京 ゆきて還らぬなつかしい面影──。 鏑木清方が『小村雪岱画集』に寄せた言葉である。 雪岱は泉鏡花作品の装幀挿絵で知られている。独特に様式化されたそ...。 ★一二──アルド・ロッシ『都市の建築』(大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一)三一六...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.2-12
[都市表象分析 18]
1 建築の「情念定型」 アルド・ロッシの『学としての自伝』(邦題『アルド・ロッシ自伝』)は、この建築家の記憶のなかの断片化されたイメージが、夢のメカニズムにも似...テキスト」(アルド・ロッシ『都市の建築』、大島哲蔵・福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一)四一五...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.2-12
[論考]
このところ東京都心部では、「東京ミッドタウン」や「新丸ビル」等、大規模再開発による大型商業施設が続々とオープンしている。経済構造改革と連動した「都市再生」と呼ば...るならば、アルド・ロッシの『都市の建築』(大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一)が想起...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.76-84
[批評]
二つのよく知られたイメージが、第二次世界大戦後の初めの一〇年期におけるアメリカ建築を定義すると言ってよいのではないだろうか。ひとつは、インターナショナル・スタイ...8-155.[邦訳=『圏外からの建築 : 映画・写真・鏡・身体 』(大島哲蔵訳、.鹿島出版会、一九九五)]。...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.171-179
[鼎談]
建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスタートしました。僕は一九九〇年頃から美術史におけるジェンダーの問題に...ラーの『アーキテクチュアル・アンカニー』(大島哲蔵+道家洋訳で鹿島出版会より近刊、本誌一八〇...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 5]
大極殿の発見 奈良の平城京、とくに天皇による政(マツリゴト)の中心施設であった大極殿(ダイゴクデン)の位置同定には、もはや伝説とも言うべき逸話が存在する。 平城...アルド・ロッシ「一八・場」『都市の建築』 (大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂)一六一頁 場所に強固...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.13-25