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米沢慧 (ヨネザワ・ケイ)

1942年生まれ。批評家。

(最終更新:2009年9月28日)

> 10+1 DATABASE内「米沢慧」検索結果 (8件)

[住居の視点、住居の死角 5]

集合住宅の原点は「シニア住宅」をうながす──代官山アパート復元にみる「同潤会」の精神 | 米沢慧

The Origins of Group Housing and its Inspiration on Senior Housing: The Philosophy of "Dojun-kai" Seen Through the Restoration of Daikan-yama | Yonezawa Kei

東京・渋谷の代官山地区で進行中の再開発事業に伴い取り壊された同潤会代官山アパートが、研究者グループなどの尽力で八王子市の住宅・都市整備公団建築技術試験場に移設・復元され公開された。取り壊しを惜しむ声が多かったが、集合住宅の貴重な資料として保存され、建物が持つ戦前の面影に触れることができる。 アパートは一九二七年、財団法...

『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.43-46

[住居の視点、住居の死角 6]

週刊誌が刻印した、事件としての住居'97──秘かな聖地と化した、死の思想家酒鬼薔薇聖斗の部屋 | 米沢慧

1997 Residential Incidents, As Branded by Weekly Magazines: A Hidden and Sacred Place Transformed Into the Death of the Room of Thinker Sakakibara Seito | Yonezawa Kei

神戸小学生殺人事件の容疑者として逮捕された一四歳の少年・酒鬼薔薇聖斗。犯行の全容が明らかになるにつれてその狂気が戦慄を呼んだ。 少年・聖斗はタンク山で切断したJ君の頭部を持ちかえり、家族五人が暮らす二階家の一室でひとり弄んでいた……。なぜ? その疑問は「中三少年〈狂気の部屋〉」というタイトルとなって週刊誌の誌面におどっ...

『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.38-40

[住居の視点、住居の死角 7]

〈郊外〉は都市の縁側空間ではない──「団地化」「コンビニ化」が引き出した位相 | 米沢慧

The "Suburb" Is Not the City's Veranda: The Topology of "Housing Complexes" and "Convenience Stores" | Yonezawa Kei

〈郊外〉は都市の縁側空間ではないことを更めて思い知った。 もっと評価して語れば、〈郊外〉という位相は戦後の都市形成過程で消費社会の基盤として深く関わった、とても魅力的な概念であることをおしえられた。小田光雄著『〈郊外〉の誕生と死』(青弓社)からである。この本については別途に書評というかたちで書いているので(『図書新聞』...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.42-44

[住居の視点、住居の死角 4]

いのちが共鳴する「ファミリィ・トライアングル」の位相──ホスピスにみる〈場〉の論理 | 米沢慧

The Logic of the Hospice Sight/Site: Resonations on Life in the "Family Triangle" Phase | Yonezawa Kei

数年前には『病院で死ぬということ』(山崎章郎)が、そして最近では『患者よ、がんと闘うな』(近藤誠)といったベストセラーが相次いだこともあって、何が何でも延命治療という医療のあり方に対して緩和ケア、看取りやターミナル・ケア(末期医療)への関心が高くなってきた。いわゆるホスピスへの傾斜である。こうした動きは従来の医療倫理の...

『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.38-40

[住居の視点、住居の死角 3]

ホームレス群居。皮膚化する住居をめぐって──都市の規範からの自由を求めて | 米沢慧

Homeless Settlements. Wearable Dwellings: Towards Freedom from Urban Norms | Yonezawa Kei

前号で、都市計画法改正にともなう〈用途地域・地区〉の都市計画線引きにふれて「法制都市・東京」の成就した姿を記述してみた(「法制都市・東京にGスポットはあるのか」)。この徹底した過程を踏み台にすれば、新宿副都心のビル回廊に連なるホームレス(路上生活者)の住居である「段ボールハウス」の出現を不可避なこととして、しかも未知な...

『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.41-44

[住居の視点、住居の死角 1]

ヒトが宇宙人になる夢を語るとき──宇宙都市建設とヒトの居住空間 | 米沢慧

When Humans Dream of Becoming Spacemen: Building Human Living Spaces for Cities in Space | Yonezawa Kei

水槽に藻やカタツムリ、微生物を閉じ込めた「ミニ地球」を無重量空間にもっていったらどうなるか──こんな実験が日本とアメリカ、ロシアの協力で始まる。今年の七月にスペースシャトルでロシアの宇宙科学ステーション「ミール」に運び、一二月に回収、日本の研究者らが分析するという。ミニ地球は円筒形で手のひらにのる。水温は二三度に保たれ...

『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.40-42

[住居の視点、住居の死角 2]

「法制都市」東京にGスポットはあるのか──都市計画の線引きに見る東京 | 米沢慧

Is there a G-Spot in "Legislative City" Tokyo? : Tokyo in Urban-Planning Diagrams | Yonezawa Kei

一九九二年六月の都市計画法及び建築基準法の改正に基づく東京都の新しい〈用途地域・地区〉が今年になって決定し、最近告示・施行(五月三一日)されたばかりである。このことの意義といえば、二つの法改正とくに都市計画法は高騰地価を煽った「バブル」以降の都市東京の再編を「法制都市」化してみせたということである。 現実的な課題は、次...

『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.41-44

[論考]

住居という視点にいま何が必要か──山本理顕『住居論』にふれて | 米沢慧

Residential Visions: On Yamamoto Riken's "Housing Theory" | Yonezawa Kei

1 戦後も五○年を経過してくると、戦後的なるものはイビツになりながらも根をおろし、その理念的な主張をやめないでいるものがある。「ゆらぎの中の家族とnLDK」という特集(『建築雑誌』九五年四月号・日本建築学会) はそんな戦後的なるものの検証にほかならなかった。そのなかでも「住宅は現実に即してではなく、規範に即してできてい...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.67-72