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90年代都市プロジェクト | 奈尾信英
Urbanism Projects of the 90s | Nao Nobuhide
掲載『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000, 2000年03月発行) pp.97-105

ローマでの体験

1999年の12月から2000年の1月にかけて、私は仕事の関係でイタリアにおける建築物の保存・修復について調べるためにICCROM(文化財保存修復国際研究センター:ローマにあるユネスコの機関)に行っていたのだが、私はそこで二度、90年代のアーバニズムに特有な状況を体験した。最初は、新東京国際空港から旅客機でミラノ・マルペンサ国際空港経由でローマへ向かったとき、東京都内で地下鉄やタクシーに乗って動くのと同じように、東京─イタリア間を移動したような気分になったことである。次は、歴史的建造物で都市景観が構成されているローマで、都市のいたるところで教会やモニュメント、中心部を流れるテヴェレ川周辺地区の建築物など、歴史的な都市建築がレスタウロ(修復)・修景されている真っ最中だったことである。大規模な都市景観の再生は、2000年がキリスト教の聖年だということとも重なっているのだが、数年前までは都市内の局所的な建築物でのみレスタウロされていただけで、ローマ全体が計画的に行なわれることはなかった。このような大都市間の効率のよい移動を可能にする国際空港の再整備や都市内の川沿い地区や土手の環境整備などの都市景観の再生は、90年代のアーバン・デザインの一側面を端的に示している。

実体都市としてのアーバニズム

90年代の都市プロジェクトを概観すると、実際の都市を対象としたエフェクティヴ・アーバニズムと仮想都市をデザインするヴァーチュアル・アーバニズムの2つの流れに分けられる。私のローマでの都市体験に象徴されるものは、前者のエフェクティヴ・アーバニズムに相当し、このエフェクティヴ・アーバニズムは、さらにハード・アーバニズムとソフト・アーバニズムに分けられる。ハード・アーバニズムは80年代のインナーシティの再開発ではなく、首都《=Capital City》の玄関口となるエアポートや港湾ターミナルなど、都市間あるいは国家間の交通体系を形成するために首都機能の再整備を行なうものである。これは効率のよい空港から空港への移動を可能にする都市デザインであると同時に、ある国の首都と他国の首都とが国家のボーダー・ライン(国境線)を飛び越え、空間的に直結された都市《=Transgressive City(越境都市)》として成立したことを意味している。
一方、ソフト・アーバニズムは、都市内を流れる河川の環境整備や都市景観の整備・維持を目的とした持続可能な都市《Sustainable City》と市民参加型や歴史的都市の景観を生かしたまちづくり《Community Development/
Community Planning》などが含まれるものである。

仮想都市としてのアーバニズム

1990年代のアーバン・デザインの流れのなかで見落とすことができないのが、エフェクティヴ・アーバニズムに対する概念としてのヴァーチュアル・アーバニズムの興隆である。ヴァーチュアル・アーバニズムは、ハイブリッド・アーバニズムとデータ・アーバニズムとに分けられる。このハイブリッド・アーバニズムは、既成概念でつくられてきた都市空間を拒絶し、新たな規範をもつ混成都市における雑多な都市空間《Mixed Urban Space》を想像しようとする動きであり、データ・アーバニズムは、敷地形状など実際の都市計画を行なうときに必要な前提条件はいっさいなく、数値解析によってのみ都市の空間形態《Meta Urban Space》をデザインする流れである。

21世紀のアーバニズムへ向けて

仮想都市のデザインと比較して圧倒的な数にのぼる実体都市のデザインは、建築家の創造力というよりは政治的経済的決断によってプログラムがつくられるため平凡で単調なものになりがちだ。空港のように同じデザインが主流をなす建築では、そのデザインが単調でクリーシュ(陳腐な決まり文句)なものであり、新たな空間モデルを創造することが難しい。21世紀のアーバニズムへ向けて、実体都市のデザインと仮想都市のデザインとの相互補完的なデザインの実現が重要な要素となるであろう。

1990

「シュプレーボーゲン計画」(ベルリン)

シュプレーボーゲンは、旧西ドイツから旧東ドイツにまたがる地域に位置し、1989年11月9日に壁が消失するまで30年あまりにわたり権力の象徴であった旧帝国議会堂があったところである。このコンペティションは、ドイツの新たな首都ベルリンに新しくつくられる国会周辺地域を対象として行なわれたが、敷地は都市計画の必然性や将来の理想に基づいて設定されたのではなく、政治的な策略や経済的な利益のために選ばれたものだった。

アシンプトートによるコンペ案

アシンプトートによるコンペ案

「リンデン計画」(ベルリン)

旧西ベルリンから旧東ベルリンを分断してきた壁が崩壊し、物理的に東西ベルリンが統合されたとしても、19世紀前半の帝国主義的な都市計画とその思想の障害を打ち破ることはできない。このリンデン計画ではベルリンの歴史的中心部に対して、建築物や街路形態、古くからの土地の境界線を変更することによって、その都市的スケールや都市機能を新たに、そして明確に規定しようとしている。

ダニエル・リベスキンドによる計画案

ダニエル・リベスキンドによる計画案

「1995年ウィーン万国博覧会コンペ」(ウィーン)

この博覧会の敷地は、ドナウ川と国連都市との間に位置している。モーフォシスのコンペ案は、1)連結しつつ跨ぐこと、2)さまざまな活動形態間の相互作用と相関関係、3)地と水の自然環境と建築をつなぎ利用すること、の3つのアイデアが骨格をなしている。また、敷地に対して、全く異質の次第に成長する構造体を組み込むことにより、ゲシュタルト心理学的な図と地の相関関係をまず認識するという伝統的な方法を否定している。

モーフォシスによるコンペ案

モーフォシスによるコンペ案

「サイト・ワークス──中間的なるものの探求」

(ロサンゼルス、セントラル・オフィス・オブ・アーキテクチャー)
このプロジェクトは、1990年6月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校においての展示会のために『UCLAアーキテクチュラル・ジャーナル』からセントラル・オフィス・オブ・アーキテクチャーに依頼されたものである。この作品は題名からもわかる通り、ロサンゼルス市の中にある都市の残余空間の潜在的可能性をさまざまな視点から探求し、それを都市スケールで表現したものである。

セントラル・オフィス・オブ・アーキテクチャー

セントラル・オフィス・オブ・アーキテクチャー

「明日のベルリン」(ベルリン)

ドイツの新聞『フランクブルター・アルゲマイネ』紙によって行なわれたコンペでは、旧東ドイツの中心をなした歴史的街区を対象として、この場所が新しいベルリンにふさわしいイメージになるよう提案が求められた。ヌーヴェルはベルリンの政治的経済的状況を考慮して、歩きながらや車の中から見える場所に透明性のあるガラスでつくられたカラフルな標識や広告、照明といった人々を楽しませる装置を置いた。

ジャン・ヌーヴェルによるコンペ案

ジャン・ヌーヴェルによるコンペ案

「セーヌ河流域地区整備計画」(ナンテール)

フランスのナンテール市近郊の工場跡地の再開発計画。市の中心部と当該地域との関係性に主眼を置いたヌーヴェルは、セーヌ河に対して直角方向に新たな運河を掘り、市内を貫通してパリのデファンスの新凱旋門まで運河を延ばす計画を提案した。こうすれば強力な一本の軸線ができ、拡散していた市の各地区が吸い寄せられる。そして工場跡地の運河沿いには、レジャーや水上スポーツができる広い公園がつくられる。

ジャン・ヌーヴェルによる計画案

ジャン・ヌーヴェルによる計画案

1991

「デファンス地区大軸線計画」(パリ)

フランスのEPAD(デファンス地区開発公社)は、パリのデファンス地区から西へ、セーヌ河の次の蛇行点までを結ぶ大軸線の計画についてコンペを実施した。ヌーヴェルは、工事が中断されていたA14号線と呼ばれる高架フリーウェイを使う提案を発表した。つまり、このフリーウェイには二重構造が与えられ、上の通りにはオフィスビルや住宅が、下の通り(地上階)にはガソリンスタンドなどのロードサイド店が配置された。

ジャン・ヌーヴェルによるコンペ案

ジャン・ヌーヴェルによるコンペ案

「ストラスブール再整備計画」(フランス、ストラスブール)

1970年代からクリスチャン・ド・ポルザンパルクは、近代建築運動のなかで無視されてきた都市内の中間的な空間の価値について考え続けてきた。そのひとつの解答としてこのストラスブールの再整備計画や、1995年の「セーヌ河岸整備計画」が位置づけられる。とくにストラスブールの再整備計画は、旧市街地と新市街地とを2つに分断している中間的な領域である河の中州に、既存の都市領域との連続性を重視しつつ計画されたものである。

クリスチャン・ド・ポルザンパルクによる計画案

クリスチャン・ド・ポルザンパルクによる計画案

1992

「フランクフルト東港再開発計画」(フランクフルト)

このフランクフルト東港の再開発プロジェクトは、現在、工業地帯であるマイン河港湾地区をオフィス地区と住居地区に変更するものである。この計画は、現在までの工業地域として存在してきた歴史のすべてを否定し、この地域が開発される以前の状態、すなわち場所の可能性が無限にあった時点に遡って始められた。したがって、ドック擁壁は解体され、マイン河と敷地とを結ぶ新たな都市的要素が提案されている。

エンリック・ミラーレスによる計画案

エンリック・ミラーレスによる計画案

「ヴィレーヌ川周辺地区再開発」(フランス、レンヌ)

レンヌ市の中央にあるヴィレーヌ川は、町中の700mにおよぶ範囲が戦前から暗渠にされ、その上が幹線道路になっていた。この再開発計画では、旧市街地から新市街地を形成している鉄道駅までのエリアを対象として、失われていたヴィレーヌ川の回復と公共空間としての広場や散策路の整備が行なわれる。川沿いの地区には住宅が配置され、川への景観の制御、冠水対策と外構デザインの統一などが実施されている。

アレクサンドル・シュメトフによるマスタープラン

アレクサンドル・シュメトフによるマスタープラン

「カッテンブルク」(オランダ、アームスフォート)

アームスフォートにあるカッテンブルクでは、5000戸の住宅を中心にショッピング・センターやオフィスが計画された。配置計画の基本となる形態はリング、マスク、コートアベニュー、シークレット・ゾーン、小川をテーマとして、ランドスケープ(=水/森/フィールド/沼/丘)、都市(=アベニュー/運河/広場/小道/通り)、建築(=閉じた町/農家/橋の家/温室の家/森の別荘)という3つの要素から構成されている。

アショク・バロートラによる計画案

アショク・バロートラによる計画案

原広司「未来都市500m×500m×500m」

この500m×500m×500mの立方体は、最大延床面積2500haにおよぶ大規模な都市居住地区であり、約10万人の居住人口が想定され、キューブ内には社会・教育施設、商業・娯楽施設、コミュニティ施設、交通システムなどすべての都市機能が集約され配置されている。また、空間計画において、立体フレームのMATRIX、自己破壊機構のBURST、革新的補修機構のREPAIRという新たな3つの概念が提案されている。


1993

「セーブルグ島再開発計画」

(アムステルダム)
アムステルダムのセーブルグ島を住宅群に変容させているこの計画は、サーキュレーション・アイランドとして提案され、高層化された高密度の集合住宅によって構成されている。この計画はインフラストラクチャーの結節点として、アムステルダム市の中心部とこれから埋め立てられる予定の新しい東地区とを、空間的にそして機能的に結び付ける役割を果たすようにデザインされている。

UN─スタジオ(ファン・ベルケル&ボス)による計画案

UN─スタジオ(ファン・ベルケル&ボス)による計画案

「昌六地区開発計画」

(中国、海口)
海南島の都市である海口近郊に位置する昌六(チャンリュー)地区のニュータウン開発プロジェクト。北京政府により経済特別区に指定されたこの地域は、これまでに資本主義的生産システムのなかでディベロッパーによる急速な乱開発が押し進められてきた。シャーデルとキプニスらの提案は、合理的な都市計画を欠くこの地域に、新たな空間やプログラムを計画的に織り込むことが目的とされた。

バーラム・シャーデル+ジェフリー・キプニスによる計画案

バーラム・シャーデル+ジェフリー・キプニスによる計画案

「トランブレイ計画」

(フランス、トランブレイ・アン・フランス)
シャルル・ドゴール空港の南に隣接するトランブレイ・アン・フランスという街の開発と環境整備に対する国際コンペが行なわれた。空港の南側のメッセ地区の拡張や第2ターミナルの増築などをふまえ、フクサスは既存集落と耕作地帯を、その環境を保全するという目的のため〈リング〉と称する緑地帯で取り囲んだ。この〈リング〉には、遊歩道、サイクリング・ロード、乗馬コース、サービス用車道などが設けられている。

マッシミリアーノ・フクサスによるコンペ案

マッシミリアーノ・フクサスによるコンペ案

「アレクサンダー広場計画」(ベルリン)

統合された新しいベルリンの中心部にあるアレクサンダー広場は、戦後のドイツにおける最大の開発地域である。リベスキンドは、公共スペースを都市空間のなかに閉じ込めることを拒絶し、この開発地域を開放する方法を採用した。それはアレクサンダー広場の公共スペースや交通体系を徐々に改善し、新たに組織化していくために役立つ方法である。

ダニエル・リベスキンドによるコンペ案

ダニエル・リベスキンドによるコンペ案

「Mou×rning(オラニエンブルク・コンペ)」(ベルリン)

モーニングとは「哀悼」を意味する。この計画は、オラニエンブルク市ザクセンハウゼン強制収容所に隣接する地域の再開発のためのコンペ案である。敷地には運河が掘られ、以前、親衛隊が使っていた現存する廃屋は、地被が施された。この地域を都市化するに当たってプログラムは「希望の裂け目」と名付けられた。失業者や若者のための職業再訓練施設や民間のコンピュータ学校、治療施設、無宗派の礼拝堂などが配置されている。

ダニエル・リベスキンドによるコンペ案

ダニエル・リベスキンドによるコンペ案

1994

「アトランタの公共空間計画」(アトランタ)

アトランタのグランド・レベルは、都市的インフラストラクチャー(高速道路と鉄道)やダウンタウンの街路グリッドにより構造化された形態であるため自然の地形に規定されていない。このことを前提にし、アレックス・ウォールは、4つの敷地を選定し、この4つの地区のストリートを、車や歩行者がいるところではいつでも日常的な出来事の起こりうる空間に変更することを計画している。

「新風水の都市なら」(奈良)

今後100年間のうちに環境パニックが起こりうると仮定して、こうした危機を回避するための都市デザインが、風水思想をとり入れてつくられた。この計画は、現在でも条坊制が残っている奈良でこれを利用しながら、万葉集で詠われた山紫水明の内容を解釈し直し、そのなかにあるエコロジー的な風水の考え方を再び現代都市に与えようと試みたものである。

神戸大学重村研究室による計画案

神戸大学重村研究室による計画案

「Quantum Leap(ユーラリール計画)」(フランス、リール)

1989年にユーラリール計画のマスター・プランナーにOMAが任命され、1994年に完成した計画である。フランスのリール市にTGV駅を中心とした、新しいEUの交通の拠点となるべきインフラを計画するためのもの。ユーラリール計画では、OMAが全体構成を担当し、ジャン・ヌーヴェルがユーラリール・センターを、クリスチャン・ド・ポルザンパルクがオフィス・ビルを、篠原一男がホテルをそれぞれ設計している。

OMAによるマスタープラン案

OMAによるマスタープラン案

「南ライプツィヒ再開発計画」(ドイツ、ライプツィヒ)

1994年にドイツのサクソニー州によって、将来の南ライプツィヒ地区の都市デザインが、ハンス・コルホフとインゲマール・ホーレンヴァイデルのチームやマイケル・ソーキンとアンドレイ・ヴォヴィク、West8、マッシミリアーノ・フクサスとピエトロ・カルーソらのチーム、レム・コールハース/OMAに依頼された。とくにコルホフらのチームは、いまはなき工業地区に、新たなワーク・プレイスの空間を提案した。

ハンス・コルホフによる計画案

ハンス・コルホフによる計画案

マイケル・ソーキン・スタジオ「ウィード」(アリゾナ)

道路や鉄道などの公的な都市基盤と、そこで行なわれる公共生活との新たな関係性を提案した思索的プロジェクト。ソーキンはアリゾナ州ユマ近郊の軍事基地があった場所に小規模ではあるが機械時代の後の自動車社会から解放された新しい都市を提案している。この都市内では、歩行者が保護され、水と緑地で満たされ、電子技術を媒介とした新たな近隣関係が想定され、小規模な農業施設と新たな産業形態がつくられた。

安藤忠雄「阪神大震災復興プロジェクト」

1995年1月17日に発生した阪神大震災は、6432名もの死者を出した。その後、数多くの復興都市計画が発表されたが、この安藤の計画は大規模な面的開発を行なうのではなく、点が次の点を刺激していくような開発プロセスを提案している。復興住宅では、若年層・中年層・高齢層が混在したプランニングがなされ、さらに形態的にも低層・中層・高層と変化に富んだ景観を形成するように考えられている。

竹山聖「神戸新首都計画」

これは神戸のアイデンティティとしての国際交流を基盤とした生活文化開発と享受型都市の復興を目指して、首都機能の革新を行なう計画である。基本コンセプトは、都市構造の分割手段としてのストライプ(=時間・並列/同時進行)、交通ネットワークとしてのトラヴァース(行動/横断/予測不能)、その結節点としてのゼロスペース(=強度/分布/不均質)である。

ヘルツォーク&ド・ムーロン「バーゼル都市再整備計画」
(スイス、バーゼル)

ヘルツォーク&ド・ムーロンは、バーゼル市の商工会議所から市の都市計画を依頼され、フィジカルな都市構造に着目しつつ、ライン河を核とした新たなマスタープランを提案した。彼らのコンセプトは、1)ナチュラル・スペースとアーバン・スペースとの連関をもたせた配置、2)ライン河沿いの地域を活性化させること、3)既存の都市構造と鉄道施設との関係、4)都市内でリング状を形成する居住地域である。

フォーリン・オフィス・アーキテクツ(ザエラ=ポロ&ムサヴィ)「横浜港国際客船ターミナル」(横浜)

諸外国との窓口となるターミナルは、船上から眺めたときにはランドマークとして、一方、地上から眺めたときには都市のグランドレベルの延長線上に人々が集う公共空間として機能する必要がある。この横浜港国際客船ターミナルは、地上空間を媒介に山下公園と相互補完しあう公共空間として計画された港湾施設で、船上からの庭園のような景観と人々の日常生活に溶け込んだウォーター・フロントの都市空間とが織り込まれている。

1996

West 8「スファブルグ広場計画」(ロッテルダム)

この計画は1990年に始められ96年に竣工した。敷地はロッテルダムの中心地で、ロッテルダム中央駅やオフィス街、ショッピング街、劇場、コンサート・ホールに囲まれたところである。広場の地下には駐車場が2層分設けられている。地上の広場は、基平面が通りの高さより35cmだけ持ち上げられ、油圧式で動く4本の照明用の柱があり、表面が金網で覆われている高さ15mの換気塔が建っている。

「アーネム・センター」(オランダ、アーネム)

オランダのアーネム駅周辺の再開発計画として公共交通機関の乗換え口を中心にバスターミナル、駐車場、オフィス、商業施設、ホテルなどが設計されたもの。外部から閉鎖された中庭的な広場空間から、他の交通機関とは交差せずに、すべての交通機関にアプローチできるようなゾーニング・システムが採用されている。乗換えなどがスムーズにできるように目立たせる必要のある公共機関の入口には、光を透過させる工夫がなされている。

1997

ジル・クレマン「ソウェト都市整備計画」
(南アフリカ、ソウェト)

現在では、南アフリカにおいても都市化に伴う人口増加によって居住地域の拡張が必要になっている。この計画は、南アフリカのソウェトの80km2におよぶ湿地帯の一部分を都市的地域と居住地域に変更する提案であり、都市計画の基本となる要素は、下水や汚水の排水装置の整備や自然環境を保全したままでの自然と都市とのつながりを維持することである。

West 8「ボルネオ・スポールンブルグ計画」
(アムステルダム)

アムステルダム東部港湾地区再開発計画の第4期工事である「ボルネオ・スポールンブルグ計画」では、23haの敷地に1550戸の低層住宅と600戸の高層住宅が建設される。この地区の計画では、建築家は同じ種類のレンガ、鉄、木材を使用しなければならないように決められているため、West8は単調なファサードを補う目的で、住戸それぞれにプライヴェートな中庭を有する住宅プランを提案している。

マックス1「ライツェ・ライン・
プロジェクト」(ユトレヒト)

ユトレヒト近郊のライツェ・ラインに3万戸の住宅を供給するための都市計画では、プログラム、インフラストラクチャー、ランドスケープの統合システムと街区ヴォリューム、都市機能とその密度など、おおまかな設計のためのガイドラインがつくられた。建築の最終段階でも設計変更ができるようにフレキシブルな都市の詳細計画がつくられている。

フォーリン・オフィス・アーキテクツ(ザエラ=ポロ&ムサヴィ)
「サンタ・クルツ・テネリフェの港湾ターミナル再開発計画」
(スペイン領カナリア諸島)

ザエラ=ポロ&ムサヴィらのフォーリン・オフィス・アーキテクツは、サンタ・クルツの港湾施設というインフラストラクチャーを再利用することで、町の人々の生活とターミナルを利用する多くの観光客を結びつけた。ウォーターフロントまで延びる二重構造のプラットフォームの平行なメカニズムと異なった形態の公園のデザインという2つの重要な要素を採用し、町のなかからターミナルまで一直線の構造体をデザインした。


1998

ライザー+ウメモト「イースト・リバー・フロント計画」
(ニューヨーク)

マンハッタンを流れるイースト・リバー沿いの線状のこの開発は、ニューヨークという都市形態に新たな道路をつくることによってリバー・サイドに歩行者を呼び戻し、その宣伝と文化的なインフラストラクチャーを人々に与えるだろう。ライザー+ウメモトは、個別的な構造物でありながら、ハイ・スピードで行き交う車とマンハッタンの規則正しいグリッドの間に、周りの景観を際立たせる緩やかな空間をつくり上げた。

モース・クリスティアンス「バイド・シティ」
(アムステルダム)

この「バイド・シティ」は、アムステルダム東南地区のオフィス・パークのプロジェクトで、9棟のオフィス・ビルを核として、その中に商業施設や駐車場が計画されている。この9棟のオフィス・ビルは情報テクノロジー関連の企業のためのオフィスが想定され、それぞれの建物が独立した存在ではあるが、空中ブリッジで連結され、街区のなかでひとつのヴォリュームを形成するように計画されている。

OMA「ソンドゥ・ニュータウン」
(ソウル)

「ソンドゥ・ニュータウン」は、金浦国際空港と新しく建設されている仁川国際空港との間のソウルのウォーター・フロントに位置している。この計画のための重要なプログラムは、昼の就労人口と住民人口のバランスをおおまかにとることで、現代都市の宿命とでも思えるひとつの機能だけをもったベッド・ルーム・タウンやビジネス・パークになることを回避することである。

「メタ・シティ/データ・タウン」(MVRDV)

展示会のためにつくられたこのプロジェクトは、データのみに基づいて計画された3Dシュミレーションによる仮想都市で、3.5m×3.5mの展示会場に収められた。デザインの前提条件となる敷地はなく、推定1600万haにおよぶ面積に現在のオランダの人口密度372人/km2に対して4倍の人口密度を想定し、食・住・労働・レクリエーション・ゴミ処理など都市に必要なあらゆる活動に関するデータによりデザインされた。

■凡例
★: Soft Urbanism
◆: Hard Urbanism
*: Hybrid Urbanism
▲: Data Urbaism

1990
◆「アウグスティネルホフ・ニュルンベルク」(ニュルンベルク、ヘルムート・ヤーン)
◆「1995年ウィーン万国博覧会コンペ」(ウィーン、モーフォシス+スティーヴン・ホール
★「Spiroid Sector」(ダラス/フォート・ワース、スティーヴン・ホール)
*「Parallax Towers」(ニューヨーク、スティーヴン・ホール)
◆「シュプレーボーゲン計画」(ベルリン、アシンプトート+モーフォシスほか)
◆「リンデン計画」(ベルリン、ダニエル・リベスキンド)
★「サイト・ワークス──中間的なるものの探求」(ロサンゼルス、セントラル・オフィス・オブ・アーキテクチュア)
◆「明日のベルリン計画」(ベルリン、ジャン・ヌーヴェルほか)
★「Competition of Tranquille ■ Clichy」(クリシー[フランス]、マッシミリアーノ・フクサス)
★「Domburg Boulevard: Limited Competition within an Architectural Project, at the Request of Zeenwse Culturere Raad」(アムステルダム、ベン・ファン・ベルケル)
◆「Planning Strategy for the Central Area of the Eastern Dooks」(アムステルダム、ベン・ファン・ベルケル)
★「Antwerp-City on the River」(アントワープ、ベン・ファン・ベルケル)
*「Vision Plan for Des Moines」(ダイアナ・アグレスト+マリオ・ガンデルソナス)
★「Rimini Beachfront Development」(リミニ[イタリア]、エミリオ・アンバース)
◆「ケルン、ホイマルクト計画」(ケルン、ゴットフリート・ベーム)
★「セーヌ河流域地区整備計画」(ナンテール[フランス]、ジャン・ヌーヴェル)
★「セクスティウス・ミラボー地区都市整備計画」(エクス・アン・プロヴァンス[フランス]、ジャン・ヌーヴェル)
◆「三角港フェリーターミナル(海のピラミッド)」(葉デザイン研究所)
◆「宮崎空港新旅客ターミナルビル」(梓設計)
*「ゴジラ/東京」(東京、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「DIB-200」(鹿島建設)
*「X-SEED 4000」(大成建設)
*「ミレニアム・タワー」(ノーマン・フォスター+大林組)
*「軟着島」(日建設計)
◆「レブストック計画」(フランクフルト、ピーター・アイゼンマン)
★「ネクサス・ワールド」(福岡、磯崎新ほか)
★「ブーローニュ・ビヤンクール再開発計画」(パリ、リカルド・ボフィール)


1991
★「ヴィクトリア・エアリアル・アム・ライン」(デュッセルドルフ、ヘルムート・ヤーン)
◆「シカゴ・ネイヴィ・ピア」(シカゴ、ヘルムート・ヤーン)
◆「セレブレーション・センター」(オーランド、ヘルムート・ヤーン)
★「Munich Messe Competition」(ミュンヘン、ヘルムート・ヤーン)
★「Urban Study for Prague, Building, Hedgehog」(プラハ、ジャン・ヌーヴェル+エマニュエル・カッターニ)
*「Idea for The Heart of Grande City」(ベルリン、ジャン・ヌーヴェル+エマニュエル・カッターニ)
◆「Center Europe of Permit」(ハーグ、ニューテリングス+ルードビーン)
★「Project of Return Evora, Quinta du Malagueira」(エヴォラ[ポルトガル]、アルヴァロ・シザ)
◆「アウト・オブ・ライン」(ベルリン、ダニエル・リベスキンド)
◆「デファンス地区大軸線計画」(パリ、レム・コールハース+ピーター・ウォーカー+ジャン・ヌーヴェルほか)
★「公園の中の都市」(ベルリン、アルベルト・シュペーア)
★「ディアゴナル・マル都市計画」(バルセロナ、リカルド・ボフィール)
◆「スタンステッド空港ターミナルビル」(ロンドン、ノーマン・フォスター)
★「ストラスブール再整備計画」(ストラスブール[フランス]、クリスチャン・ド・ポルザンパルク)
◆「シュトゥットガルト国際空港ターミナルビル」(シュトゥットガルト、ボン・ジャーケン&マルグ)
◆「晴海客船ターミナル」(竹山実建築総合研究所)
*「エコシティ構想」(尾島俊雄)
*「東京バベルタワー構想」(尾島俊雄)
*「TRY 2004」(清水建設)
*「STEP OVER TOWER」(清水建設)
*「TAISEI 100」(大成建設)
★「WIプロジェクト」(神戸、リカルド・ボフィール)


1992
★「Plan for the Organization of a kind of Greens, a sort of adjustment of North Secter «Glories», Project for Barcelone’92」(バルセロナ、アンドリュー・アリオラ+ヨアン・マス+オリオール・リベラ)
★「New Park Citroén-Céennes」(Roland Simounet)
★「Market Square」(ピッツバーグ、ハーディ、ホルツマン、ファイファー・アソシエイツ)
★「Gerden of Love and Fire」(オランダ・アルメラ、ダニエル・リベスキンド)
◆「Urban Revisions of Bronx Center New York」(ニューヨーク)
★「Two Los Angeles Community-Based Projects」(近隣開発連合+ローカル・イニシアティヴズ・サポート会社+ザ・グレンショウ・クラスター)
◆「Programmatic Lava (横浜都市デザインフォーラム)」(レム・コールハース)
◆「Unlearning Holand: Point City / South City」(レム・コールハース)
★「フランクフルト東港再開発計画」(フランクフルト、エンリック・ミラーレス)
★「イカリア・ルーフ計画」(イカリア[フランス]、エンリック・ミラーレス)
★「ヴィレーヌ川周辺地区再開発」(レンヌ[フランス]、アレクサンドル・シュメトフ)
◆「ユーラリール都市公園」(リール、ピーター・ウォーカー)
▲「未来都市500m×500m×500m」(原広司)
◆「セビリア新国際空港ターミナルビル」(セビリア、ラファエル・モネオ)
◆「バルセロナ国際空港ターミナルビル」(バルセロナ、リカルド・ボフィール)
◆「ケルン/ボン国際空港ターミナルビル」(ケルン/ボン、ジャン・ヌーヴェル)
★「エクスポ’92/セビリア都市計画案」(セビリア、ザエラ=ポロ&ムサヴィ)
★「カッテンブルク」(アムスフォート[オランダ]、カウパーコンパニオン/アショック・バロートラ)
◆「マルセイユ国際空港ターミナルビル」(マルセイユ、リチャード・ロジャース)
◆「ミュンヘン国際空港ターミナルビル2」(ミュンヘン、ボス&パートナー)
◆「スキポール空港環境計画」(アムステルダム、West8)
★イースト・スケールト防波堤周辺の環境計画」(イースト・スケールト[オランダ]、West8)
◆「サンパウロ国際空港ターミナルビル」(サンパウロ、ラファエル・モネオ)
◆「東京国際空港西旅客ターミナルビル」(梓設計+松田平田+日本空港コンサルタント)
◆「新東京国際空港第2旅客ターミナル」(日建設計+梓設計)
◆「新千歳空港旅客ターミナルビル」(日本空港コンサルタント)
◆「City Invasions: 14 international project for Vienna」(ウィーン)
★「Presqu’île」(リヨン、A.A.V.V.)
★「ル・ジア・ズイ」(上海、リチャード・ロジャース)


1993
★「Hotel of Bord of Pistes «Quie’tude Daus le Mouvement»」(Guibert, Hisham Samaha)
◆「The Sato Alternative, 1993」(ベイルート)
★「トランブレイ計画」(トランブレイ・アン・フランス[フランス]、マッシミリアーノ・フクサス)
*「サラエボのためのレッド・クロス」(サビーネ・レイスナー)
◆「アレクサンダー広場計画」(ベルリン、ダニエル・リベスキンド)
◆「Mou×rning(オラニエンブルク・コンペ)」(ダニエル・リベスキンド)
★「ゼーブルグ島再開発計画」(アムステルダム、ベン・ファン・ベルケル)
◆「Das Schloß?, Contribution to the Exhibition on “Berlin Mitte”」(ベルリン、UN─スタジオ[ファン・ベルケル&ボス])
★「昌六地区開発計画」(海口[中国]、バーラム・シャーデル+ジェフリー・キプニス)
◆「シュプレーインゼル都市計画」(ベルリン、ハムザ&ヤング)
★「くまもとアートポリス第2期」
◆「新東京国際空港第二旅客ターミナルビル」(新東京国際空港公団)
◆「東京国際空港西旅客ターミナルビル」(梓設計+松田平田ほか)
◆「ミュンヘン第2空港ビル」(ミュンヘン、ハンス=ブッソ・フォン・ブッセ)
★「セーヌ河左岸のマスタープラン」(パリ、ジャン・ヌーヴェル)
★「プリンセンランド地区計画と集合住宅計画」(ロッテルダム、メカノ)
◆「スキポール国際空港西ターミナルビル」(アムステルダム、ベンティム・クラウレルほか)
◆「ハンブルク国際空港ターミナルビル」(ハンブルク、ボン・ジャーケン&マルグ)
◆「ヒースロー国際空港ターミナルビル4」(ロンドン、ニコラス・グリムショウ)
*「ブルックリンのウォーターフロント計画」(ニューヨーク、マイケル・ソーキン・スタジオ)
▲「地球外建築」(原広司)
★「在日的雑居計画」(早稲田大学石山研究室)
★「チアド計画」(リスボン、アルヴァロ・シザ)
◆「ニュー・ポート計画」(マルセイユ、アルド・ロッシ)
◆「ナンシャ新都市計画」(広州[中国]、リカルド・ボフィール)


1994
★「Fermington Canal Greenway」(ニュー・ヘヴン[アメリカ]、Balmori Associates)
◆「Quantum Leap(ユーラリール計画)」(リール[フランス]、OMA)
★「アトランタの公共空間計画」(アレックス・ウォール)
★「新風水の都市なら」(神戸大学重村研究室)
◆「関西国際空港旅客ターミナルビル」(レンゾ・ピアノ
★「南ライプツィヒ再開発計画」(ライピツィヒ[ドイツ]、ハンス・コルホフ、マイケル・ソーキン、West8、マッシミリアーノ・フクサス、レム・コールハースほか)
◆「デンバー国際空港ターミナルビル」(デンバー、C・W・フェントレッスほか)
◆「英仏海峡トンネルターミナル」(イギリス、ポール・アンドルー)
◆「グラーツ国際空港ターミナルビル」(グラーツ、フローリアン・リークラ)
*「ガイド/The Generic City」(レム・コールハース)
*「ウィード」(アリゾナ、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「スパ・トカイ」(ブダペスト、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「ソウクス・オブ・ベイルート」(ベイルート、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「T-Grouth」(大成建設)
*「セルシティ」(岩崎敬+糟谷英一郎)
★「Lehrter Bahnhof」(ベルリン、オズワルド・M・ウンガース)
◆「ポツダム広場計画」(ベルリン、レンゾ・ピアノ)


1995
★「Development of Playa Vista, Los Angeles」(ロサンゼルス、アンドレ・ダニー+エリザベス・プラター=ジバーク)
◆「Region 2040 Study of Portland」(オレゴン、ピーター・カルソープ・アソシエイツ)
◆「Development of Town Center for Esslingen」(チューリッヒ、マーク・アンジェリ、サラ・グラハム)
★「Greenway Plan for Metropolitan Los Angeles」(ロサンゼルス、ジョンソン・ファイン+ペレイラ・アソシエイツ)
★「The Master Plan for Faubourg que’bec, the St. Lawrence River and the Old City and Port of Montreal: Bureau de Project faubourg Que’bec」(モントリオール、SHDM)
◆「Downtown Strategic Plan for Los Angeles」(ロサンゼルス、エリザベス・モーレ+ステファノス・ポリゾイデス)
◆「Conceptual Master Plan for Grand Center」(セントルイス、スタジオ・ワークス)
★「Uhuru Garden」(ロサンゼルス、アチヴァ・B・ステイン)
★「Territorial Imperative: Master Plan for Bathgate Avenue Community Park」(ニューヨーク、モジェフ・バラトロー、クリフトン・バルチ)
◆「Saber es Poder, A Special Project for Los Angeles」(ロサンゼルス、ウリセス・ディアズ、イグナシオ・フェルナンデス)
★「バーゼル都市再整備計画」(バーゼル[スイス]、ヘルツォーク&ド・ムーロン)
◆「長崎港(元船地区)旅客ターミナルビル」(高松伸)
★「養老天命反転地」(荒川修作+マドリン・ギンズ)
★「阪神大震災復興プロジェクト」(安藤忠雄)
◆「神戸新首都計画」(竹山聖)
◆「ユーロスター・ロンドン駅ウォータールー国際ターミナル」(ロンドン、ニコラス・グリムショウ)
◆「ランツベルガー・アレー/リンシュトラッセ都市コンペ」(ベルリン、ダニエル・リベスキンド)
◆「横浜港国際客船ターミナル」(ザエラ=ポロ&ムサヴィ)
*「ガヴァナーズ・アイランド」(ニューヨーク、マイケル・ソーキン・スタジオ)
★「セーヌ河岸土手の再開発計画」(パリ、クリスチャン・ド・ポルザンパルク)
★「テンアガ国際公園」(クアラルンプール、ジャン・ヌーヴェル)


1996
◆「スファブルグ広場計画」(ロッテルダム、West8)
◆「アーネム・センター」(アーネム[オランダ]、UN─スタジオ[ファン・ベルケル&ボス])
◆「ワシントン空港北ターミナルビル」(シーザー・ペリ
◆「愛知万国博覧会」(隈研吾建築都市設計事務所ほか)
◆「福岡空港新第2ターミナルビル」(梓設計)
◆「新日本海フェリー敦賀ターミナル」(竹中工務店)
◆「有明フェリー長州港ターミナル」(石田敏明)
*「ブカレスト2020コンペ案」(ブカレスト、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「ニューラシア計画」(マレーシア、マイケル・ソーキン・スタジオ)
★「ビルバオの地下鉄システム計画」(ビルバオ[スペイン]、ノーマン・フォスター)


1997
★「ソウェト都市整備計画」(ソウェト[南アフリカ]、ジル・クレマン)
★「ボルネオ・スポールンブルグ計画」(アムステルダム、West8 )
◆「サンタ・クルツ・テネリフェの港湾ターミナル再開発計画」(スペイン領カナリア諸島、フォーリン・オフィス・アーキテクツ[ザエラ=ポロ&ムサヴィ])
★「ライツェ・ライン・プロジェクト」(ユトレヒト、マックス1)
◆「チェク・ラップ・コック国際空港ターミナルビル」(チェク・ラップ・コック、ノーマン・フォスター)
★「キンタ・ダ・マラゲイラの住宅開発地区」(キンタ・ダ・マラゲイラ、アルヴァロ・シザ)
◆「ソウル・メトロポリタン空港ターミナルビル」(ソウル、C・W・フェントレッスほか)
*「東京計画1997」(宇野求+岡河貢・都市居住研究共同体)
*「海/都市」(隈研吾建築都市設計事務所)
◆「東京港フェリーターミナル」(日本設計)
*「フリードリッヒホッフ・コミューン計画」(オーストリア、マイケル・ソーキン・スタジオ)
*「チャヴェズ・ラヴィネ」(ロサンゼルス、マイケル・ソーキン・スタジオ)
◆「ベイ・シティ・スタディーズ」(サンフランシスコ、マイケル・ソーキン・スタジオ)


1998
▲「メタシティ/データタウン」(MVRDV)
★「パークレーン」(MVRDV)
★「ソンドゥ・ニュータウン計画」(ソウル、OMA)
*「エコ・シティからエコ・メディア・シティへ」(黒川紀章)
★「バイド・シティ」(アムステルダム、モース・クリスティアンス)
◆「ヘンゲロ・シティ・センター」(ヘンゲロ、ボレス&ウィルソン)
*「イースト・リバー・フロント計画」(マンハッタン、ライザー+ウメモト)


1999
◆ボストン2000

■図版出典
「シュプレーボーゲン計画」/「1995年ウィーン万国博覧会コンペ」/「サイト・ワークス──中間的なるものの探求」/「フランクフルト東港再開発計画」/「未来都市500m×500m×500m」/「セーブルグ島再開発計画」/「トランブレイ計画」/「アトランタの公共空間計画」/「新風水の都市なら」/「阪神大震災復興プロジェクト」/「神戸新首都計画」
──『建築文化』1995年10月号(彰国社)
「リンデン計画」/「アレクサンダー広場計画」
──El Croquis: Daniel Libeskind, 1996.
「明日のベルリン」/「セーヌ河流域地区整備計画」/「デファンス地区大軸線計画」
──『建築文化』1996年7月号(彰国社)
「ストラスブール再整備計画」
──L’architecture d’aujourd’hui, déembre 1995.
「ヴィレーヌ川周辺地区再開発」
──L’architecture d’aujourd’hui, férier 1996.
「カッテンブルク」/「ライツェ・ライン・プロジェクト」/「バイド・シティ」/「ソンドゥ・ニュータウン」/「メタ・シティ/データ・タウン」
──『SD』1999年2月号(鹿島出版会)
「昌六地区開発計画」/「ウィード」
──『SD』1994年9月号(鹿島出版会)
「Mou×rning(オラニエンブルク・コンペ)」
──Daniel Libeskind,
Radix-Matrix: Architekturen und Schriften, Prestel, 1994.
「Quantum Leap(ユーラリール計画)」
──Rem Koolhaas & Bruce Mau,
S,M,L,XL, The Monacelli Press, 1995.
「南ライプツィヒ再開発計画」/「ソウェト都市整備計画」
──L’architecture d’aujourd’hui, juin 1998.
「バーゼル都市再整備計画」
──L’architecture d’aujourd’hui, sept. 1995.
「横浜港国際客船ターミナル」/「サンタ・クルツ・テネリフェの港湾ターミナル再開発計画」
──L’architecture d’aujourd’hui, oct. 1999.
「スファブルグ広場計画」/「ボルネオ・スポールンブルグ計画」
──L’architecture d’aujourd’hui, sept. 1996.
「アーネム・センター」
──L’architecture d’aujourd’hui, mars 1999.
「イースト・リバー・フロント計画」
──Peter Zellner, Hybrid Space: New Forms in Digital Architecture, Rizzoli, 1999.

>奈尾信英(ナオ・ノブヒデ)

1966年生
東京大学大学院広域システム科学系情報図形科学。

>『10+1』 No.19

特集=都市/建築クロニクル 1990-2000

>サステイナブル

現在の環境を維持すると同時に、人や環境に対する負荷を押さえ、将来の環境や次世代の...

>篠原一男(シノハラ・カズオ)

1925年 - 2006年
建築家。東京工業大学名誉教授。

>レム・コールハース

1944年 -
建築家。OMA主宰。

>スティーヴン・ホール

1947年 -
建築家。スティーヴン・ホール建築事務所主宰。

>ノーマン・フォスター

1935年 -
建築家。フォスター+パートナーズ代表。

>磯崎新(イソザキ・アラタ)

1931年 -
建築家。磯崎新アトリエ主宰。

>レンゾ・ピアノ

1937年 -
建築家。レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ主宰。

>シーザー・ペリ

1926年 -
建築家。シーザー・ペリ&アソシエイツ主宰。

>隈研吾(クマ・ケンゴ)

1954年 -
建築家。東京大学教授。